卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術の選択について

2019年01月20日

犬・猫の外科的な避妊処置としては、
卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術が挙げられます。

卵巣摘出術は卵巣のみを摘出し、
卵巣子宮摘出術は卵巣と子宮を摘出します。

◎各術式のメリット

卵巣のみ摘出
・手術の傷が小さい(子宮もとる場合の約半分サイズ)
・手術時の出血が少ない
・手術時間が短い(麻酔時間が短い)

卵巣・子宮ともに摘出
・子宮にまつわる病気のリスクがほぼない

◎子宮に関する病気のリスクについて

現時点における過去の報告では
卵巣のみの摘出でも
子宮に関するトラブル(腫瘍・炎症・嚢腫等)は
ほぼないとされています。

代表的な子宮疾患には子宮蓄膿症が挙げられますが、
子宮蓄膿症は、黄体ホルモンであるプロゲステロンが原因とされ、
卵巣を摘出すれば発生を予防できるものとされています。

これらのことから
卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術は
病気の予防という観点において差異はないと考えられています。

◎当院における避妊手術の術式

動物の負担をできる限り減らすために
基本的には、卵巣摘出術を実施しております。

ただし、子宮になんらかの異常(腫大・損傷・嚢腫等)が認められた場合は
卵巣子宮摘出術を実施します。

また、オーナー様が子宮も摘出することをご希望された場合も
卵巣子宮摘出術を実施しますので事前にご相談ください。