症状は比較的高齢の犬に認める、両方の後ろ足の小刻みな震えです。
起立時に認められ、痛みはなく、運動時には認められません。
ゆっくり進行する事もあれば、変化のない子もいます。
寿命や生活の質を低下させる事は少ないため、
治療は不要とされています。
犬の老齢性振戦の病態は不明です。
人と犬で抗てんかん薬として使用されていた薬が
人のパーキンソン病における振戦や本態性振戦の治療補助薬として
新たに認可を得ています。
犬でもごくわずかですが、治療効果がでたという報告があります。
抗てんかん薬として使用する薬用量よりも少ない量で症状の改善が期待できます。
両後肢だけがプルプル小刻みに震えています。
治療前の様子、歩きづらそう、転びやすい等、
日常生活に支障をきたしたため、飲み薬開始
完全に良くなるわけではありませんが、
自宅での転倒が減り、生活しやすくなったとの
声をいただいております。
↑長谷川先生は動物のてんかんの第一人者です。