お知らせ

猫の動脈血栓症

原因:

殆どが心原性

症状:
疼痛、不全麻痺、脈拍欠損、冷感、蒼白 *急性症状が多い
発症予測因子:
・血栓傾向(血液検査?確定的ではないが今後期待される領域)
・左房拡大(LA/AO比2.0以上、左房経16㎜以上)
・モヤモヤエコー(spontaneous echo contrast :心腔内の血流うっ滞を示唆する所見)
治療:
・集中治療
・抗血栓療法
・血栓溶解療法は費用が高額な上に、明らかな治療改善効果は期待できない。
・外科?
個人的見解:
発症後の治療成績は決して良くないので、
発症後の治療より、健診で増悪因子を見つけ、
早めに対処する病気だと思っています。
心筋症の治療適期であれば心臓の薬
血栓傾向を認めれば抗血栓療法です。
発症前の兆候をオーナー様が見つける事は
めったにありません。
身体検査、触診で事前に予測する事もほぼできません。
心筋症の診断に聴診が役立つ事も期待できないので
どうしても検査に頼らざるを得ません。
*猫の心筋症の診断は心臓専門医でも聴診だけでは
見逃す事が多いという報告があります。

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