産まれてからの成長過程
ざっくりとした目安ですのですべての子猫ちゃんに当てはまるわけではありませんが、子猫ちゃんのおおよその月齢の目安としてはこのような感じになります。
1日齢 体重の目安はだいたい100~120gくらい
3日齢 へその尾がとれる
1週齢 目が開く(まだ視力はなし)よちよち歩きをはじめる
2週齢 見え始める 乳歯が生え始める
3週齢 自力で排泄が可能となる
1カ月齢 聴力がしっかりする 体重400~500gくらい
参考文献
服部 幸 (2015) 幼猫の身体検査のポイントと感染症について.CAP 314,39-44.緑書房
保温してあげましょう
赤ちゃんの子猫は体温を保つ機能が低いので、寒い時期などはとくに保温管理を徹底してあげましょう。
また濡れている状態では急激に体温が下がり、低体温症になってしまう可能性があります。
濡れていたらまずはよく乾かして保温してあげてください。
生まれて間もない子猫は自力で移動できないので、湯たんぽ等で保温管理するときは長時間直接熱源に触れないよう、また温度が熱すぎないようご注意ください。
体重の管理と成長ペース
平均して1日10~15gくらいのペースで体重が増えていくことが理想です(1カ月齢で体重400~500g)。
成長が遅いときは、ミルクを飲む量が少ない、排泄がうまくできていない、などの可能性も考えられます。
体が小さいうちは胃も小さく(体重100gあたりおよそ4~5mLの容量)、一度にたくさん飲むことができませんので、ミルクは数時間おきにこまめに与える必要があります。
お母さん猫がいないときは、ペット用哺乳瓶で子猫用ミルクをあげてください。溶かし方や粉の量はメーカーによって異なりますので、指示された量を目安にあげましょう。
また生後3週齢くらいまでは、肛門周囲や陰部をぬるま湯で濡らしたガーゼ等で刺激して排泄を促す補助が必要です。
体重が増えない、3日間以上排便していないなど、ご心配なときは一度ご来院ください。