狂犬病とは
狂犬病は、ヒトを含むすべての哺乳類で感染し、発症した場合には100%死亡します。
海外では多くのヒトが狂犬病で死亡しています。
日本にもウイルスが再び入ってくる可能性は決してゼロではありません。
狂犬病を予防することは、ワンちゃんだけでなくヒトの健康を守るためでもあり、ワンちゃんと生涯幸せに過ごすための大切な処置です。
狂犬病ワクチンは「狂犬病予防法」によって接種が義務付けられており、生後91日齢(3カ月齢)以上のワンちゃんが対象で、年に1度接種します。
狂犬病ワクチンについて
自治体による集合注射は春に実施されます。
→柏市の狂犬病集合注射等のお知らせはこちら(外部リンク)
病院では年中接種可能です。予約は必要ありません。
体調の良いときにご来院ください。
また副作用を考慮して、なるべく午前中にご来院ください。
ワクチンに対するアレルギー反応は打ってすぐ出るケースと、数時間後・数日後にでるケースがあります。
午後遅い時間にワクチンを打つと、アレルギー反応が数時間後に出たときには夜間の就寝中で異変に気づかなかったり、近隣の病院がすでに閉まっていたり等の理由で対処が遅れてしまう可能性があります。
とくに初めてのワクチン接種の場合は注射後、院内で10分ほど待機をお願いしております。
観察して体調が悪い様子がなければ、ご帰宅していただきます。
ご帰宅後も散歩は軽めで済まし、激しい運動は避けて安静にし、誰かがそばで様子を見守ってあげてください。
シャンプーなどは1週間ほど控えてください。
なお、次のことに当てはまるワンちゃんは狂犬病ワクチンを接種できません。
・1カ月以内に混合ワクチンを接種している
・発情期間中である
狂犬病ワクチンとフィラリア検査
フィラリア検査は5月に実施していますが、狂犬病ワクチン接種とフィラリア検査は同時に実施できます。
*フィラリア薬の注射と狂犬病ワクチン接種は同時にできません。
狂犬病ワクチンと混合ワクチン
混合ワクチンの接種も近日中に予定されている方は、狂犬病ワクチン接種後1週間あけてから接種可能となります。
混合ワクチンを先に接種する場合は、混合ワクチン接種後1カ月あけてから狂犬病ワクチン接種可能となります。
手続きについて
初めて狂犬病ワクチンを打つ方は、マイクロチップの登録の有無によって手続き方法が変わります。事前に、お住まいの自治体にご確認ください。
柏市の場合は、マイクロチップを装着して環境大臣指定登録機関に登録すると、自動的に狂犬病予防法に基づく登録申請の手続きが完了しますので、改めて市に手続きをする必要はありません。
柏市の登録手続きについての詳細はこちら(外部サイト)をご確認ください。
(環境省ウェブサイト https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html)
すでに自治体に登録済みの方は、自治体から届いた案内ハガキをご持参ください。
また、接種後の手続きは、飼い主さまご自身による手続き、もしくは当院による代行手続き(4~6月期間限定:柏市・我孫子市のみ)をご選択いただきますので、代行手続きをご希望の方は注射費用のほかに交付手数料もご準備ください。ただし、代行手続きは1~2カ月かかることもありますのでお急ぎの場合はご自身でお手続きをお願い致します。